加賀温泉郷

大聖寺には隣の越前との国境付近であったところに、大聖寺藩が意識的に寺社を集めたと言われる場所があります。 山ノ下寺院群（やまのしたじいんぐん）と呼ばれ、7寺院、1神社が並んでいます。 浄土真宗の寺は城下の町中に、曹洞宗、日蓮宗、法華宗、浄土宗の寺はこの通りに移されました。

●実性院（じっしょういん） 曹洞宗のお寺。大聖寺藩前田家の菩提寺で「萩の寺」としても知られています。 

●蓮光寺（れんこうじ） 日蓮宗のお寺。毎年1月15日、僧侶が冷水をかぶる水行の「星祭り」が行われます。 

●久法寺（きゅうほうじ） 法華宗の寺。日本で初めて鉛筆を作った柿澤理平（かきざわりへい）のお墓があります。 

●全昌寺（ぜんしょうじ） 曹洞宗のお寺。芭蕉が立ち寄ったことで知られ、境内には句碑があります。別棟の「五百羅漢像」は一見の価値あり。 

●正覚寺（しょうがくじ） 浄土宗のお寺。秘仏の「履行阿弥陀如来（くつばきあみだにょらい）」と呼ばれる珍しい如来像がある。 

●宗寿寺（そうじゅじ） 日蓮宗のお寺。大聖寺藩の関所の門が払い下げられ､山門として移設されています。 

●本光寺（ほんこうじ） 法華宗のお寺。「日本百名山」の著書で知られる深田久弥（きゅうや）のお墓があります。 

●神明宮（しんめいぐう） 現在はこの通りで唯一の神社ですが、藩政時代には真言宗の慈光院でした。