狐山古墳
二子塚町北方の水田の中にあり、5世紀後半に築かれました。
全長は約56メートルで、加賀市内では唯一、平野部にある前方後円墳です。 昭和7年国指定史跡に指定されました。
昭和7年、動橋川改修工事のための土取りの中に、後円部から凝灰岩製箱式石棺が発見され、上田三平の調査によって棺内から壮年男子の骨と、おびただしい数の副葬品(神獣鏡・銀製帯金具・金銅製丸玉・玉類・甲冑・直刀・剣・矛・鉄鏃など)が出土しました。
昭和49年3月、範囲確認のための調査が行われ、周溝の存在が確認されました。 周溝から埴輪破片や葺石と思われる玉石が出土しており、墳丘上に埴輪や葺石が並べられていたと思われます。 平野部に存在する前方後円墳という形態、おびただしい副葬品の種類・量は機内王陵墓の様相を呈し、この古墳を築いた勢力は、江沼に君臨した王者で、畿内とも関係が深かったものと推定されています。
現在、出土遺跡は一部が東京国立博物館に、また現地の収蔵庫に神獣鏡と甲冑の複製品とその他の出土品が保管されています。 石棺の上には覆屋をつくり外から石棺の一部を見ることができます。
基本情報
- 住所
- 石川県加賀市二子塚町チ14番地 狐山古墳
- 電話番号
- 0761-72-7888(加賀市産業振興部文化財保護グループ)
- 入場料
- 無料
- 営業時間
- 加賀市教育委員会事務局文化課へ事前に相談
- 休業日
- 加賀市教育委員会事務局文化課へ事前に相談
- アクセス
- 加賀温泉駅から約4.3km
北陸自動車道 片山津ICから約10.3km
北陸自動車道 加賀ICから約9.0km - 駐車場
- 乗用車 5台
大型バス 1台